人はどうしてゴキブリが怖いのか?

わさわさしているデュビアデュビア
わさわさしている方がデュビアは落ち着くんだそうです。
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どこからくる恐怖心なのか?

わさわさしているデュビア

わさわさしている方がデュビアは落ち着くんだそうです。

私たちが抱いているのは恐怖か嫌悪か?

これはとても分別の難しい問題かもしれない。どちらもネガティブな感情であるし遠ざけたい、姿も見たくないという理由にはなる。でも、嫌悪だけであれば人はもっと淡々と排除に向かえると思う。びくびくしながら、新聞を丸めるなどした武器を携え、覚悟を決めていざと真剣に向き合う必要はないのではないか。アース製薬様などが殺すことだけを目的に研究を積み重ねてこられた殺虫剤という魔法をコストを払って手に入れずとも良い。嫌いなものをつぶすだけであれば。

物理的・精神的に準備を必要とするということはやっぱり恐怖の感情があるのだろうと思う。一切の抵抗を許さず一撃のもとに命を断ちたいと思うのは「何かされるかも」という気持ちの裏返しでもあろう。そして何されちゃうかもというのはこれだけ過敏に人が反応することを考えれば、感じているのは命の危険じゃないだろか。というのが昔人はゴキブリに捕食されていた説である。調べる限り誰が唱える訳でもない俗説という事らしいが、一定の説得力はあるのではないか?

とういのもその昔ゴキブリの祖先はめっちゃデカかった。以前の記事でゴキブリが姿を見せるようになったと説明したペルム紀には1m程の大きさがあるゴキブリもいたのである。さらに現在は昆虫全体の1%を占めるといわれているゴキブリの祖先は当時40%もの比率誇っていたといわれてうる。昆虫界の覇者としての過去を持ち、歴史を積み重ねてきた彼らが我々の祖先を捕食していたといわれても驚きはないであろう。

完成された生命への畏怖

大きく時を超えて、今や確固たる地位を築いた人類ではあるが、過去の受け継がれた記憶的なものが作用して、ゴキブリを強大なライバルと潜在的に認識している結果「恐怖を感じている」といった可能性はないだろうか。
一歩対応を間違えば立場を危うくされてしまう存在に対しての畏怖と憎悪。人類にとって代わる可能性のある生命は見敵必殺(サーチアンドデストロイ)というワケなのである。

地球環境が変化を続けるなか彼らの生態は大きく変化していない。種として「生存」することに対して発揮してきたパフォーマンスは人類と比較するまでもない。何らかの理由で未曽有の事態が起こった場合には住居を侵食され、食糧や水を汚染され、病原菌をまき散らされる。死んだらば亡骸は彼らの糧となる。私達の健康で文化的な最低限度の生活は少しバランスが崩れれば彼らによって脅かされてしまうものなのではないだろうか。

実際に恐怖を感じる瞬間

ふと我が家で繁殖させているデュビア達に目をやれば、一匹一匹は小さな存在に感じる。
うごめきに小さな命の力強さを感じる部分はあれど、何がどうなっても命の危険までは感じない。

ただ、例えばこのケージがぶちまけられこの自由な生命たちがワンルームに解き放たれた時に、果たして自分はいつも通りの生活を送れるかどうかを考えれば答えは否である。ふとそんな状況を想像して今の平和はケージひとつを隔てたものでしかないと感じてゾッとする。ケージがひっくり返った瞬間にきっと慌てふためきアドレナリンはほど走り、「どないせーちゅうねん!」と叫ぶことだろう。それはもう解き放たれたゴキブリの生活のイニシアチブを明け渡してしまっているといえるのである。

親しんだデュビアだからまだこれぐらいで済んでいえるともいえる。クロだったりチャバネだった場合には、一言も発することができずに気配を消しながら部屋をいそいそと出ていくことになるのだろう。

ちょっと妄想を飛躍させると人類ヤバい。

ふと想像を巡らせるに人類は危機的な状況にあるのかもしれないという発想にいたった。
人が想像しうることのすべてには可能性があると信じたいと思っているので、まあ可能性はゼロではないんじゃないかとライトに考えてはいるものの内容はひどく深刻である。あえて言おう「とてもヤバい」と。

私の頭の中に広がった人類の危機とは以下ようなものです。

ゴキブリは大昔地上を席捲していた経験がある。

種として多くの時代を経験したことで生命力や繁殖力は磨かれ続けている。
現在でも世界中で1兆4853億匹といわれている始末。
町に住んだり、森に棲んだりどこでも生きていけるし基本なんでも食べられる。


薬剤耐性獲得して獲得したスーパーな個体群が表れているし 放射線にも強いなどなんか基本強い。

もしかしたら、一斉蜂起の時期を待っているのでは?(突飛)

クロやチャバネは人間社会を徐々に蝕んでいくための先兵なのでは?(突飛)

ヤバい!人類がヤバい!(妄想)

という訳なのです。

でもあれかも、言っちゃえば刷り込みなのかも。

とは言いつつも、衛生的な観点からみれば無害なゴキブリ。
「怖いものである」であるという刷り込みが結局のところ原因なのかもしれない。

興味深い情報がある。
COROBUZZ(ころバズ)さんの記事

月曜から夜更かしの噂検証企画で北海道の人がゴキブリを恐れていない姿が確認されている。現在北海道では歓楽街などの温もりが保証されている場所に限定的に生息しているだけらしいので、そもそも見たことないんですという方が多いのも頷ける。「虫が苦手」という事でなければ、案外そんなものというのが真実なのかもしれない。

人は共感する生き物。親をはじめとして他の人が怖がったり嫌がったりしている姿を小さいころから刷り込まれているから怖いということなのだろう。たぶん。

11/24/2020 加筆修正

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