デュビアってきっと日本で野生化できない種類の生き物?

デュビア
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だからと言って解き放って良いものでもない。

そういえばデュビアは外来種

元々地域にはいなかったが他の場所から『人の活動の結果』やってきた生き物を「外来種」といいます。
反対に元々その地域に生息していたのが「在来種」です。

デュビアはもともと南米原産の生き物なので「外来種」ですね。
※移入種とか帰化種と言われたりもします。

現在日本に生息しているゴキブリは計59種類です。

2020年の11月に南西諸島で約35年ぶりに「アカボシルリゴキブリ」と「ウスオビルリゴキブリ」というルリゴキブリ属の2種が新種ゴキブリとして発見されてニュースになりました。

屋内で見られる在来種という意味では「ヤマトゴキブリ」の1種ないし
キョウトゴキブリ」含めて2種だけらしくクロゴキブリチャバネゴキブリトビイロゴキブリなどはすべて外国からの外来種なんだそうです。

「キョウトゴリブリ」は屋外から屋内に生息域を広げた在来種と目されています。

江戸中期以降に外国から入ってきて交通機関の発達と共に全国に広がっていったと考えられています。

デュビアは日本に定着したりするのだろうか?

飼っている側としてはもし何らかの事故でデュビアをしこたま逃がしてしまうのはリスクです。

結果日本に定着してあまつさえ何か他人様の生活を害しようものならば当たり前にやり玉に挙げられけちょんけちょんにされてしまうのではないかという不安がよぎります。

生き物のことなので絶対どうなるというのは無いと思いますが、
可能性を考える意味でとあるケースを想定し、「環境」「天敵」「移動」の3点から考えてみました。

想定するケース

初夏、関東の市街地一戸建て住宅で飼育されているデュビア1000匹(雄雌幼虫混合)の
全てが庭でケージを清掃するメンテナンス作業中に逃げ出した。

初期対応として

まず主人は庭に放たれた状態に一瞬頭が真っ白になり硬直状態に陥るも、
世間体責任感などからすぐに我を取り戻し回収に当たるだろう。

日頃は触ることができない主人でもこの時はもちろん素手
理由は必死だからである。

動きが比較的緩慢なデュビアではあるがそれでも早いときは早い。
しかしながら主人の頑張りにより初期対応時点で成虫を中心に約100匹程度は捕獲できると思われる。

庭の広さや隠れる場所の有無にもよるが頑張って欲しいという気持ちを含め
最低でもという意味合いで1割とした。

初期対応から逃れた900匹余りは完全に主人の支配下を逃れ、
庭という野生環境に身を晒すことになる。

放たれてから1ヶ月でどういった状況になるだろうか?

環境:適した環境は確保しやすいか?

デュビアは草食傾向の強い雑食性なので食料は確保できる。

また隠れる場所も確保できるし、初夏の温度も問題ないだろう。

しかし高い湿度(蒸れ)を苦手とする。

初夏は雨も多いなど高温多湿な環境が続くので耐えられない個体は落ちる。
※幼虫の方が湿度に耐えそうな印象

想定-150匹程度/1ヶ月

天敵:天敵となる捕食者は存在するか?

庭にいるクモやアリなどの天敵により捕食される。

特に幼虫においてはその傾向が強いだろう。

想定-150匹程度/1ヶ月

移動:広範囲にまで広がれる機会はあるか?

夜行性のデュビアなので夜になったら動き回り、下水道あたりに逃げ込む個体がいるだろう。

庭から出てアスファルト上に行ってしまった個体は落ちるだろう。

想定-50匹程度/1ヶ月

1ヶ月経過した時点でのデュビア生き残り状況

ここまでで捕獲100匹。

そして外環境に耐えられなかった個体が350匹が落ちた。

1ヶ月経過時点の想定としては残り650匹

650匹の内メスで受胎している成虫がいれば産卵の可能性もあるだろう。

だが過酷な外環境に耐えきれないことも多いだろう。
捕食されることも多いだろうし、増え続けるという事にはならなそうだ

数週間の絶食にも耐えるデュビアのことなので、
しぶとく生き残る個体も少なくないと思う。が夏は長い。

1ヶ月生き延びた650匹も夏は、徐々に個体数を減らしていくことと思う。
下水道に逃げ延びた個体も庭より良い環境と言えない為定着は難しそうだ。
ネズミもでるだろうし。

7割は日本において関東圏の夏を乗り越えられないと思う。
よって秋口に掛かった時点では残195匹

ここまで減ってしまえば後はどこまで持ちこたえられるかでしかない。

そしてとどめは冬

気温がひと桁の環境ではデュビアは耐えきることができない。

もともと住んでいる南米の環境とは違いすぎるのだ。

かくして集団デュビア脱走事件は終結をみることになるのだ!

デュビアってきっと強くないんだ。

なるのだ!

とか断言していますけども完全に感覚と希望で良そうした感じなので、
学術的な論拠は全くありません。全くです。

もっと大量に10万匹とかがもっと適した環境に解き放たれた場合は定かではないのですが、市街地に1000匹であれば屋内の環境で健やかに過ごしていたとしても人間に見つかったが最後駆逐されますし、外にいれば冬を越せないと思われます。

日本(関東)において増え続けられる種かというとそうではないと思うのです。

でもデュビアの脱走には気を付けるべき!

ただ正直どうなるかわからないので脱走には気を付けることはもちろん、
飼いきれなくなったからといって外に放すなどはもっての他です。

微妙なバランスで成り立っている生態系がなんの影響でどうなるかわかりません。

もし特定外来種と認定されたらデュビアを飼う事はもちろん生餌として活用することもできなくなってしまうかもしれません。

 

実際カナダと一部の米国の州では移入が禁止されており、フロリダの男性が逮捕された例もあります。

 

デュビアに限らずですが、生き物は改めて責任感をもって飼育しないといけないですね。

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