「泣けるドラマ」「泣ける映画」は良く聞くキーワードなんですが、本当に泣いている人の割合はどのくらいなんでしょうね。
人の感動にすら疑いを持つほど泣いていない僕です。
じゅあ最後に泣いたのはいつだろうと記憶を遡った時に思い出したのが2017年公開の映画『君の膵臓を食べたい』を見た時だなと思いだしました。
ポロっと涙は零れた…という訳ではないですが、明らかにウルウルきちゃっていたというのは事実です。
でもこれはしょうがなくないですか?
僕はこの作品を見て人がもつ好意や愛に新しい段階があることに気が付きました。
「気になる」→「好き」→「愛してる」→「膵臓を食べたい」
理由は見てもらえたら分かると思います。
『北村匠海』『浜辺美波』という最高に輝くマテリアルの虜になるでしょう。
是非どうぞ。
涙の種類と役割
涙にも種類があって役割が違うらしいのです。
眼の感想を防ぐため常に瞳に潤いを与えるよう基礎分泌されているのも涙なら、目に入った異物を洗い流す為に流れるものもまた涙。
ただ、普段の会話に使われている『涙』は感情によって引き起こされるものであることが多いですよね。
実は感情によって引き起こされる涙も二つに分かれるそうです。
- 自分の中の感情の高まりに起因する涙
- 相手の気持ちに共感して流す涙
そしてこれは人間しか流さない涙なんですって。
高まる感情というのは刺激を受けて発生するのでいってしまえばストレス、涙を流すことによって人は癒されているのだそうですよ。
涙もろい人は色んな体験をしていて共感する力が強く、反対に泣けない人は、泣くことを「良くない事」として人格が形成されている場合が多いようですね。
色々我慢してネガティブなストレス反応を起こすくらいなら「大人でも」泣いちゃった方が楽になるほど涙には効果があるんだそうです。
是非泣きましょう。
涙が及ぼす影響
人は泣くことでストレスからの癒しを得るというのは実体験とも相まってすごく納得のできる話です。
でもそれだけじゃなくて、泣くことが他者(特に男女の間)に与える影響というのもあるようですよ。
2011年にイスラエルにある研究所で行われた実験なんですが、女性の「感情によって」流れた涙を男性に嗅がせたところ、男性の興奮が収まった(沈静化する)んだそうです。
※実験の結果がそうだったという話で、必ずしもそうだと断定するには課題があるみたいですが…。
※「涙は女性の武器」を裏付ける結果と考える人もいる。
涙を非言語の社会的コミュニケーションだと考えれば、例えば「私は悲しい。どうして悲しいかを言葉ではうまく表現できない」というアンニュイな感情を表現しているのが泣くという行為ということでしょうか。
理解して欲しいけど理解してもらえない。
理解できないけど、感情的が溢れるほどの理由なのはわかった。
言葉では分かりあえない隙間を埋める為の『涙』に心当たりはありませんか?
もしかしたら、共通のテーマでお互いがぐしゃぐしゃに泣きあっている状態って一番理解し合えている瞬間なのかもしれません。
うーんロマンティック(※シチュエーションによる)
ちなみに「年間の泣き数」を日本とアメリカで比較すると男性の場合には差はほとんど無く、女性の場合はアメリカ女性の方が圧倒的に泣いているという結果になったそうです。
アメリカ(欧米型)のコミュニケーションは論理的・直接的であると言われているので、相手に伝えなくてはいけない・伝えたいことの量の違いによるものなのかなと個人的には思ったりします。
まとめ:涙は別になんも悪くないけど他者に影響あたえるもの
ドラマや映画を見てひとりで涙する瞬間って日頃のストレス状態から脱する為にもどんどん泣いちゃえと思う。
人とのコミュニケーションにおいて泣くというのも別に悪いことではないと思うけど、相手に言外の影響を与える社会的なコミュニケーションの一つとして特にビジネスなどの論理が重視される現場では我慢が必要な場面もあるかと思います。シチュエーションを選ぶということかもしれません。
「ごめん泣いちゃって」
というのはたぶん涙を流すことが相手にとっていい影響ばかりをではないということを知っているから出る言葉ですしね。
泣くことで人は通常の状態に戻ろうとしていて、言葉にならないこととか、溢れ出しちゃったものがあるから泣くわけなのでそれってテーマと向き合おうとしているということ。
少なくとも涙も出ないほど枯れきった心境よりはすこぶる前向きなんじゃないかと思います。
最後に全然関係ないけど、『君の膵臓を食べたい』で主人公の名前が桜良(さくら)で劇中にも桜が取り上げられるシーンがあるのに、なんで主題化は「himawari(ひまわり) 」なの?と視聴を進めた友人に質問されたのですがなんて答えたら良かったんでしょうか。
参考記事
涙もろい人とそうでない人の違いは?泣きのメカニズムを脳科学者に聞いた!
出典:Lidea
世代論からみた日本人の涙―泣かなくなった日本人
第2回 人はなぜ泣くのか 出典:エム・ネクスト
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