正直呼び込みに悪い気は全くしていない。
正直呼び込みに対して悪い気は全くしていない。
秋葉原はいつもどおりなのかも知れないけど
1年ぶり位に俺は秋葉原に行った。
そしたらメイドさん(とかナースとか大正娘とか)が道に立ってフライヤー(?)を配っていた。
「遊びに来て下さい~」と言われた。
俺は行った。
そしたらお金が無くなった。
そんな話を聞いたことはありませんか?
実はこの話、嘘じゃないんです。
ことのあらましはふとしたことでした
丁度友人とタイミングが合って秋葉原で会うことになりました。
ひさしぶりなのでちょっとテンションが高くウキウキ。
なんだか今日はちょっとチャレンジングがムービングが可能な気がしたのです。
なんかどうやら友人も同じような気持ちだったらしく「なんか新しい事しよう」ということになりました。
そうすると電気街口(?)だったかを出て左に行ったあたりらへんにあからさまに特異な衣装を着た女性がぽつりぽつりと立っていたのです。
「はは~ん!呼び込みってやつだな!」
僕はそう思いました。
友人もきっと同じようなことを考えていたと思います。
事前の打ち合わせもなく、二人の足はそのぽつりぽつりと女性が立っているゾーンへと向いて行きました。
「良かったら遊びに来てくださ~い」
と誘っているのか発しているだけなのかわからない絶妙なトーンで女性達は次々と僕たちにフライヤー(?)的なものを渡してきます。
「はは~ん!これちょっと興味ある」
僕はそう思いました。
友人もきっと同じようなことを考えていたと思います。
そうして「新しい事=そういう感じの店に行ってみる」ことになったのです。
とりあえず、元来た道をUターンして初めに声を掛けてくれた女性のお店に行こうということになりました。
するとほどなく「ナース服(看護師の制服)」に身を包んだ妙齢の女性が話掛けて来てくれました。
秋葉原っぽさは微塵もありませんが行くしかありません。
「…っそっ、そうですね。えー、どこにあるんですか?」
リアルが充実していない中年男性は女性に声をかけられても高い確率で上手く話せない。
注意されたし。
どうやらちょっと歩いたところにあるということなので、おとなしくついていくことに。
途中何をしゃべっていたのかあんまり覚えていないけれども「寒いね」的なことだったと思う。
人は相手に興味がないときは高い確率で天気の話しをする。
注意されたし。
そんなこんなでお店の場所についたわけですが、第一印象でいうと怖い。
「もうなにも怖くない」時にこそ、怖い目にあうのだと思いました。
どうしてって何の看板も出てないちょっと奥まったとこにある雑居ビルに連れてこられている訳です。
妙齢のナース(服を着た人)は手慣れた呂律で僕たちに店に入る為のルールを説明してきました。
まとめると・・・。
- 私はなんらなの理由で一緒にいけないから先にいってて欲しい。
- お店は●階で●い色をしているので間違えてはいけない。
- ドアを開けたら後は案内に従えば良い。
危ない取引に向かうみたい。
緊張している僕らをしり目に行って行って~と手を振り振りするナースモドキ。
この時の僕らは日常生活で感じることのない恐怖を感じていたのです。
まあでも死ななければ何とかなるか。
という大人の余裕(油断)はありましたので言われたとおりにお店へ。
すると…
いざ店内へ入ったはよいものの
広がっていたのは一目でわかる良くわからない景色。
友人が言うには「ガールズバー」というお店の内装に極めて酷似しているとのことでした。
ただ別にちょくちょく行く場所でもないわけで全然覚えていないだけです。
内装とか雰囲気とか料金形態とか覚えていないだけで、きっと行ったことはありますとも。
「中年にもなってガールズバーも行ったことないのかよ」
と勝手に貶めるのは厳に謹んで頂きたいと思います。
ガールズバーとは女性とカウンターを挟んで楽しくおしゃべりをするお店のことです。
それだけ聞くと全然楽しそうではありません。
こちとらコミュ障です。
でもまあせっかくだからを席に座ってしばらくすると、先ほどのナース服がお店に入ってきました。
「お待たせ―」
待ってた。確かに待ってた。
店の中はセーラーから中華、OL風まで統一感が微塵もないコスチュームに身を包んでいる女と何考えているかわかんないフゴフゴ言っている中年男性がマンツーマンで向き合っている始末。
わずかばかりでも見知った顔に僕らは安心感を覚えてしまったのです。
僕らの目の前に立つナース。
何やらまた説明を始めるナース。
細かなことは忘れてしまいましたが言わんとしていることは
ということでした。
目の前に広がっているメニュー表には聞いたこともないオシャレ系の飲み物が相場不明の値段で並んでいます。
充実したラインナップです。
(しばしメニュー表に目をやる友人)
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(目の合う二人)
あの時の私たちはどうかしていました。
こともあろうに真ん中の値段のボトルをいれてしまったのです。
なんか一番安い3000円のボトルだと何某か悪い影響がでるのではと思われた結果。
そして断ることに慣れていない弱虫中年の性であります。
そこからの私達については語る必要はないでしょう。
そうですフゴフゴ言いながら必死に話題を探して投げかけるものの、
そのボールには飛距離が足りません。
ゴロゴロと転がっているボールをナース服は拾い上げたり、
投げたり投げなかったりしてたまに笑ったり笑わなかったりしていたようです。
まとめるとあまり記憶がありません。
ああ、ひとつだけ覚えています。
「ああ、もうちょっとで時間だ!どうする」
というナース服のなめらかな唇を。
そしてそのためにはもう一本ボトルを入れなくてはいけないのだという事を。
結論:慣れてない人はそんなチャレンジしなくてよくない?
結果何も得られないままお金だけが飛んでいく結果となりました。
お店の中に入れないんだとのことでナース服は喜んでいたようなので良しです。
そのことに関しては後悔はありません。
今となっては別に良い経験だったなと思います。
でもその経験なくても別になくても良くねとは思っています。
以上です。
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